WINDBELL「Duologue」プレスリリースより

duologue :
( Performing Arts / Theatre ) a part or all of a play in which the speaking roles are limited to two actors
a conversation between two persons

まだ可能が可能のままであつたところへ。

mama!milkの気っ風、「いき」の契機溢れるDuologueに胸が詰まる。

ファースト・アルバム「abundant abandon」がリリースされたのは1999年9月のこと。

2013年4月
mama!milkは初めて二人だけで地元・京都で8作目となるアルバムを録音しました。

このアルバムを聴いていると
ファースト・アルバムからのその後の十数年を
円環として描いてみせる、現在の彼らの姿が浮かび上がります。

これまでに発表された作品に収録されていたレパートリーを
あらたにコントラバス、アコーディオンのみの編成で新録した作品。
ダビングなし、
録音場所・1916年築の旧銀行をリノベーションした、flowing Karasuma
の一室の響きを活かした生々しいサウンド。
これまでのキャリアを集大成するかのような代表曲の数々を集めた
ある意味ベスト盤的な作品に仕上がっています。

4th album「Fragrance of Notes」以降は
トリオ、カルテット、セクステットと編成はどんどん拡大していくかのようでもあった。
アレンジの妙もその都度更新され、今となっては聴けないアレンジ、ヴァージョンもある。

彼らのライヴ会場で終演後によく耳にするお客さんのことば。
「今晩のライヴにいちばん近いアルバムはどれですか?」

一つ一つのアルバムを見ていけば「Quietude」を除くと
二人だけで録音したアルバムがないことがわかる。
現在、彼らがライヴで披露する楽曲すべてを聴くには
ほぼ全作品を集めることにもなる。
何より同じ曲でもライヴと同じ編曲・編成で
二人で録音された楽曲もそう多くはない。
このアルバムに収録された21曲は
いずれもライヴの場において磨き上げられた
Duologueヴァージョンが選ばれている。

まるでパンク・バンドのアルバムのような
全22曲収録。
組曲のように新旧の楽曲が連ねられ、4つのパートで構成された。

これまでのキャリアを振り返る集大成のように見えて
まぎれもなく現在のmama!milkを映し出すアルバム。
ソリッドでいて、優美でもある。

Gala de Caras, ao, An ode,
ようやく作者本人が独奏で披露する、sometime sweet
そして、近年ライヴでずっと披露されながらも
二人のヴァージョンは録音されずにいた
待ってました!のParade の二つのヴァリエーション。

パッケージ化にあたり、
アートワークをアート・ディレクター、関宙明氏に、
印刷を竹内紙器印刷所の堀木淳一氏に依頼したことから
印刷・紙器設計の知恵が盛り込まれたパッケージを選択することになりました。
仕上げに際し、細やかな手作業を要する作りとなっております。
その感触、ぜひ、手に取って堪能してください。

音楽作品である以上
パッケージの豪華さのみを売りにするのではなく
高音質のものをリスナーの皆様へお届けしたいとの思いから
Deluxe Editionの盤はSHM-CDとなります。

このアルバムは二種の仕様で発売となります。

WINDBELL