[ 映像 ] 江村耕市「伊藤若冲とみずのき」 音楽ディレクションを担当しました。 音楽ディレクション:生駒祐子 清水恒輔 作曲・選曲・唄・三味線他:重森三果 笛・鳴物・作曲:滝本ひろ子 みずのき音楽プログラム指導:竹内真生 パーカッション:みずのき音楽プログラムII に参加の皆さん 録音:吹田哲二郎、ニシジマ・アツシ ミックス・リミックス・コラージュ:Gak Sato 音響・スピーカー設計:神波崇 伊藤若冲生誕300年記念 錦市場商店街ナイトミュージアム「伊藤若冲とみずのき」 奇想の絵師×アール・ブリュット美術館 □ 映像「伊藤若冲とみずのき」上映 2016年10月2日 ( 日 ) ~16日 ( 日 ) [ 京都 ] 錦市場商店街 1日2回上映 ①20:00~ ②21:00~ ( 約10分 ) ※ シャッターアート展は30日 ( 日 ) 迄 本展にて上映される江村耕市さんの映像作品「伊藤若冲とみずのき」。 江戸時代の奇想の絵師・伊藤若冲と、現代のアール・ブリュットを紹介する「みずのき美術館」の絵画作品で構成された本作のサウンドトラックでは、若冲が生きた時代の京都より300年もの間脈々と受け継がれながら常に新鮮な輝きを放つ音楽と、アール・ブリュットからインスパイアされた生まれたての音楽が有機的に響きあいます。 [ 伊藤若冲の部 ] 錦市場(作詞・作曲:重森三果) あやい笠(梁塵秘抄より 作曲:重森三果) 京乃音色 一・二(作曲:重森三果) 半中節(根曳の門松より) 光の道(作曲:滝本ひろ子) □ 作曲・選曲・時代考証:重森三果 □ 唄・三味線・下駄:重森三果 □ 笛・鳴物・作曲:滝本ひろ子 □ 下駄:清水恒輔 □ 録音:吹田哲二郎、ニシジマ・アツシ [ みずのきの部 ] みずのき音楽プログラムからのコラージュ □ みずのき音楽プログラム指導:竹内真生 □ パーカッション:みずのき音楽プログラムII に参加の皆さん □ コラージュ:Gak Sato □ 録音:清水恒輔 □ 写真撮影:金サジ □ ミックス・リミックス:Gak Sato □ 音響・スピーカー設計:神波崇(NEROLI) □ 音楽ディレクション:生駒祐子、清水恒輔 「伊藤若冲とみずのき~奇想の絵師×アール・ブリュット美術館~」 音楽のこと 「錦市場」 若冲の生家は錦市場の青物問屋、また京の台所、錦のお魚屋さんといえば、夏は祇園祭の鱧、正月のお節には棒鱈と、どちらもそれぞれに季節ごとの味があり、京都のひとには欠かせません。 そんな錦市場に飛び交う声を京言葉で織り込んだ魚尽くし野菜尽くしの歌詞に、三味線は本手と上調子、鳴り物も加わり、錦市場の賑わいを表現してみました。 「あやい笠」 梁塵秘抄より京都の秋にちなんだ歌詞を選び、それに節付けした曲に、笛と太鼓でアレンジを加えています。三味線は中棹を使用しての演奏です。 「京乃音色 一」 中棹に象牙の駒をかけて大きな撥で主旋律を弾き、副旋律は細棹に鼈甲の駒と小ぶりの撥で、京都のみで継承される古い伝統を持つ柳川三味線に近づけた音色を演出した三味線との二重奏。京都の古さと新しさ、さまざまなものが交錯する様を描きました。 「京乃音色 二」 太棹三味線に木製の駒をかけて低音にしたてたものを爪弾きにより演奏し、おりんの演奏を加えました。京都の座敷から忍びやかに聴こえる音色をイメージして奏でてみました。 「半中節」 若冲が生きていた当時、京都で演奏されていた一中節のなかでも、後に豊後節を起こした都国太夫半中が作曲した節は半中節と呼ばれています。京都で生まれ江戸で発展し今日まで伝承されている豊後系浄瑠璃の祖への憧憬を込めて、また若冲が活き活きと描いたモチーフにちなんだ詞章を選びました。 (以上、重森三果) 「光の道」 京都、吉田神社の鳥居下で浮かんだメロディです。 若冲の絵を見て生きものたちが神々しく、生き生きと描かれているのが美しくて、また、若冲が真っ直ぐに絵画に生きた一本筋の道 が浮かび、この曲を選曲しました。(滝本ひろ子) 「みずのき音楽プログラムからのコラージュ」 みずのき音楽プログラムⅡ …「みずのき」の施設利用者を対象に、週一回開催している打楽器演奏の時間。手作りの楽器を携え、みずのきを訪れてくれる竹内真生さん。彼らの音に耳を澄まして、音の出し方を少しずつ伝授してくれて13年になる。全体合奏を試みて長いが、最近は数人で構成したグループ毎の演奏形式で練習を重ね、成果が見えてきている。 『この数年のグループ演奏は、グロッケン(鉄琴)・ボンゴ・木琴・ドラムのタム類でおこなっています。いろいろな音色が混ざり合い、音のバランスもよく、曲の始まりと終わりもそれぞれが感じることもできていて、始めたころには夢見たような音楽が、当たり前のように演奏されています。さらにこれからは、お互いの出す音を聞き、それに刺激を受けて曲を展開していけたら…と思っています。嬉しいことに現在、この傾向がうかがえる方もおられます。長年、横並びで演奏してきたのですが、食堂(練習場所兼施設の行事の際の発表の場でもある)中央に楽器を集め、お互いが向き合って演奏できるようにしてみました。とてもいい表情の時がふえていますし、周りの音や状況に合わせて演奏できるようになっていると思います。以前は、大きな音の出るドラムのスティックを希望する人が多かったのですが、徐々に叩きやすさや音色で、マレットを使う人が増えています。 これから低音木琴やベル類、ウッドブロック類など楽器を増やし、曲の色彩もさらに広げたいと考えています。 いろいろなことをしてきたような気持ちもありますし、ずっと同じようなことをしていたような気もします。音楽を通してみなさんと当たり前のように日々関わることができて本当に感謝しています。』(担当講師 竹内真生) □ 映像 映像制作:江村耕市、川端将来、西本至則 □ テクニカルコーディネート:小西小多郎(adanda)、川崎麻耶、宇野純一 □ サポート:井上大輔、園田真生、中村静香、小林誠、齋藤悠麻、西田諒、菅原熙響 □ ディレクション・編集・デザイン:江村耕市 (京都嵯峨芸術大学教授、emuralabo) □ 映像監修 : 佐々木正子 絵画作品作家 □ 伊藤若冲 『菜虫譜』佐野市立吉澤記念美術館所蔵 『紫陽花双鶏図』 『鳥獣花木図屏風』 『虎図』 『群鶴図』 みずのきのアーティスト □ 福村惣太夫 □ 吉川敏明 □ 小笹逸男 □ 山崎孝 □ 岩本勇 □ 岡本由加 □ 主催:京都錦市場商店街振興組合、京都文化協会 □ 共催:みずのき美術館 錦市場商店街ナイトミュージアム「伊藤若冲とみずのき」京都文化協会